新型N-BOXの登場で「軽スーパーハイトワゴン」選びは変わるのか?
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:小林 俊樹 193
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:小林 俊樹 193
8年連続で軽自動車の販売トップとなるなど、事実上のベンチマークといえるホンダN-BOXが2023年秋のフルモデルチェンジを発表、そのスタイルを公開しています。
>>新型N-BOXの公式画像はこちら
>>新型N-BOXカスタムの公式画像はこちら
「みんなのN-BOX」を標榜するスタイルは、キープコンセプトであり、全体にグレードアップしていることは感じられますが、手堅いモデルチェンジには賛否両論。売れているのだから正常進化は当然という見方もあれば、フルモデルチェンジにしては新鮮味に欠けるという意見もあるようです。
はたして、市場が新型N-BOXをどのように評価するかは2023年秋の正式発表後の受注状況が示すのでしょう。とはいえ、賛否あっても「新型N-BOXが売れるはずがない」という全否定的な主張を見かけることはほとんどありません。3代目N-BOXの成功は約束されているといえそうです。
さて、N-BOXは「軽スーパーハイトワゴン」にカテゴリー分けされます。そして、軽自動車のセグメント別マーケット規模において、スーパーハイトワゴンは約45%と半数近くを占めるといいます。さらにN-BOXは軽スーパーハイトワゴンにおいて30%以上のシェアを常に維持しており(いずれも数字はホンダ調べ)、市場におけるメインセグメントの人気モデルというわけです。
>>新型N-BOXの詳細はこちら
>>新型N-BOXカスタムの詳細はこちら
結果としてN-BOXが8年連続軽自動車ナンバーワンの販売台数を誇っているのは、あらためて言うまでもないでしょう。市中の保有台数も220万台もあり、N-BOXから新型N-BOXへ乗り換えるオーナーが一定比率いるだけで、N-BOXの販売台数はとんでもないレベルになるといえます。
新型N-BOXの開発においては、そうした従来モデルから乗り換えても進化が感じられるように意識しているといいます。筆者が感じたのはリアシートの座り心地の進化でしたが、「堂々と運転できる」デザインを目指したということで、実際の走りでもアップデートの成果は感じられることでしょう。
こうして“スキがない”ように見える新型N-BOXですが、ライバルのつけいるスキはないのでしょうか?
すでに自動車業界でささやかれている不安要素は、新型N-BOXに流行のSUVスタイルが存在しないことです。ご存知のように、スズキ「スペーシアギア」、ダイハツ「タントファンクロス」、そして三菱「デリカミニ」と軽スーパーハイトワゴンのクロスオーバーSUVモデルは着実に増えていますし、カテゴリーにおける存在感も大きくなってきています。
新型N-BOXについては、現時点で公開されている情報においては、そうしたSUVテイストをカバーするラインナップは存在しないようです。SUVテイストへのニーズが高まっていくと、王者N-BOXの足元が揺らぐようなことになるかもしれません。
>>スズキ スペーシアギアの詳細はこちら
>>ダイハツ タントファンクロスの詳細はこちら
>>三菱 デリカミニの詳細はこちら
とはいえ、新型N-BOXを見ている限り、それは杞憂に終わるであろうとも感じます。
もっとも売れているクルマ=ベンチマークというわけではありませんが、軽スーパーハイトワゴンにおいてはN-BOXは基準となるモデルであることに異論はないでしょう。
新型N-BOXが採用した注目の機能としては7インチ液晶によるフルデジタルメーターや、いわゆるSOSコールに対応したコネクティッド機能があります。これらはすでに軽EVの日産「サクラ」、三菱「eKクロスEV」には搭載されていますが、N-BOXの採用により軽自動車のデジタルメーターが当たり前の装備になりそうな予感がします。
>>新型N-BOXの詳細はこちら
>>新型N-BOXカスタムの詳細はこちら
細かいところでも、サイドアンダーミラーの位置をドアミラー根元に変更したことによる視認性向上、ラゲッジフロア形状やルーフライニング形状まで配慮した自転車の積載性アップなど、日々の生活で実感できる機能面でもしっかりと進化させています。
新型N-BOXが新しい軽自動車のスタンダードになるとすれば、ライバルモデルが総合力でキャッチアップするのは難しいといえそう。その上で、各社の軽自動車がN-BOXを超えるような性能を実現した日には、日本からグローバル向けに開発されたコンパクトカーを求めるユーザー層が消えてしまうかもしれません。
キープコンセプトに見えるかもしれませんが、それほどトータルパフォーマンスを底上げしている印象を新型N-BOXには受けるのです。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
【MotoGP】マルケス、表彰台争い展開もレース最終盤で”ギブアップ”。4位フィニッシュ受け入れたと明かす「次のレースがあるからね」
えっ…また給油!? 「ガソリン代を節約したい!」 誰でも“今すぐ”できる「燃費を良くする」方法とは?
トヨタ紡織、成田空港のラウンジに高機能シート用いた仮眠スペースを設置 6/28まで実証実験
BYDが新型電動SUVの『シール U DM-i』をグッドウッド2024に出展へ
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔な“新モデル”に熱望の声! 馬で予約受付開始
違いを説明できる? 道路に描かれた「破線矢印」と「実線矢印」が示す意味の違いとは
「全然見かけない」 東京のライドシェアが“タクシーの2倍”運行してるのは本当か? 国交省と現場の温度差歴然、解禁2か月で考える
スバル『BRZ』現行モデルが生産終了、新型登場かマイナーチェンジか
マグヌッセン、来季以降に向けた優先順位はF1シート確保「もし残留できなければ……」WECやIMSAも選択肢に?
大型トラックの屋根にある「謎の小部屋」 内部はどうなってる? 何がある? 使い方は? 驚きの空間、利用者の声いかに
ホンダのワークスチーム「Team HRC」が「鈴鹿8耐」の参戦体制を発表
[15秒でわかる]MINI EVハッチバック「Favoured Trim」…爽やか
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?
BMW最小SUV「X1」に新グレード追加! 1.5Lの“sDrive18i”は最安の540万円